朝8時前に、劇場楽屋口前集合
とりあえずロビーに荷物をおいて準備しておくように指示が出る
今日は公演準備で小屋入りの日
運ぶ物もあるだろうと、身軽な格好はしてきたものの…
周りを見れば、みな完全装備
スエットにマスク、タオルを巻いて軍手…
腰には「なぐり」と呼んでいたけどカナヅチや電動ドリルを持って来てる子も…。更にはニッカポッカはいて、大工さんにしか見えない子も
「皆何者?」
と思いながら眺めていると、不思議とテンションが上がってきた…
もう1ヶ月以上も、共に稽古を重ねてきた。
当然呼吸も合い始めてるし、一緒に飲み明かした人もいる。
すっかりお互いの距離は縮まって、意志の疎通もはかれるようになってきた。
そんな仲間達が、本番を2日後に控えて、準備をするために集まってる。まるで文化祭やクリスマス会などの準備をしてる学生のような空気…。懐かしくもあり楽しくもある。
テンション上がるはずだは…。
みんなの表情も明るく、学生に戻ったようだ。
9時も過ぎた頃になると、トラックが到着したという声
さぁ〜て荷物でも運びますかぁと、お気楽な感じ
到着した荷物は
4tトラック1台と2tトラック1台、荷物を満載したワンボックス3台
中には、公演で使う、セットや衣装、小道具、大道具、音響機材etc…
「結構あるな」
運んでも運んでも出てくる出てくる、四次元ポケットかと思うほどに出てきた。とは言え30人くらいでの作業、わいわいしながらとはいかないけど、それほど大変でもなく運び終わる。
「結構早く終わったな〜。後はご飯でも食べて今日は早く帰れるのかなぁ」と思ってたらとんでもなかった!!
色々聞いていたら、これから舞台を作ると言う。
「仕込……?なんで?」頭に浮かんだ…。
大道具さんや小道具さんなど、スタッフの人達がやってくれるんじゃないの?
どうやら皆には割と普通のことらしい…
イヤイヤ、普通じゃねぇ〜から(笑)
小さい劇団ではそういうわけにもいかず、皆で仕込みからバラシまで、全て行うようで…。
それでも今まで、そういうことをやったことがなかったので、サッパリ先が読めない。
お昼休憩を挟んで、色々な班にわかれ作業が始まる
セットを組立てたり、直したりする人たちや、舞台を作る人たち…衣装の用意や楽屋作りなどなどなどなど…まぁ〜ビックリする位の仕事量が次から次へと出て来る出てくる
舞台の増設…カナヅチもって釘打って…キレイにハマらずやり直したり…。終わるやいなやパンチ(舞台上に引かれているマット)、セットのパネルを運んで…細々とした事から大きな事まで、いったいいつになったら終わるんだろうと、萎えてくる。
こういうことは、普段は見ることもなければ、まして自分が直接やることなんてないと思ってた
でも、思ったんだよね…。
これ…いつも知らないところで誰かがやってくれてるんだよなぁ…。スタッフの人は大変だって頭では分かってたけど、自分が経験したら身にしみてしまった…。日々もっとスタッフの人達には感謝をしたいし、僕達も自分の仕事をいい加減な気持ちや中途半端な気持ちでやるわけにはいかないんだよな…
改めて認識した。
結局仕込みが終わってから、更に殺陣稽古をすることになり、解散したのは22:30…。明日も8時集合…。
えぇ…まよわず飲みに行きました(笑)
元気がとりえですから